「モンゴル遊牧民生活・民具展」を開かれている
「モンゴル遊牧民生活・民具展」が開かれている
モンゴルの遊牧民と暮らした2年半の留学生活で収集した馬具や生活の道具、衣装などを紹介する特別展「モンゴル遊牧民生活・民具展」を、愛知県の日進(にっしん)市の川田敏章さんが、名古屋市天白区の荒木集成館で開いている。川田さんがモンゴルを初めて訪れたのは、大学1年生だった1993年だった。ゲルと呼ばれるテントの中に生活必需品のすべてを備え、季節ごとに羊や馬などの家畜とともに移動する遊牧民の暮らしを目の当たりにして、あこがれを抱いたという。大学で文化人類学を専攻していたこともあり、1996年から2年5カ月間、モンゴルに留学した。遊牧民と一緒に生活しながら、モンゴル師範大学の研究生として実地での研究を始めたという。家畜の肉と乳を生活の糧にし、放牧や馬の調教をしながら、モンゴル人たちとゲルで家族同然に暮らした。モンゴルでの生活で集めた民具は400点ほどになる。鞍やくつわなどの馬具や馬乳酒をつくる羊の皮の袋、ゲルで煮炊きをするときに使うコンロなどのほか、お祭りの時に着る正装の民族衣装や飾りのナイフ、チベット仏教の仏壇も日本に持ち帰ってきた。ゲルも、川田さん専用に作ってくれたものを航空便で送ってきたという。川田さんはモンゴルの研究のため、日進市役所に就職後も、時間を作って大学院に通ったという。荒木集成館は金、土、日曜に午前10時から午後5時まで開館している。入場料は大人300円、高校・大学生180円、小中学生100円である。モンゴル遊牧民の特別展は8月8日まで公開される。
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