林伸一郎在モンゴル日本国公使参事官が帰国
林伸一郎在モンゴル日本国公使参事官が定年により帰国する
林伸一郎在モンゴル日本国公使参事官が定年により帰国することになった。彼は1980年以来モンゴルに5回任命されるほか、人生の25年をモンゴル国、モンゴル人と近く過ごした外交官である。林伸一郎さんは高校を卒業し、早稲田大学で東洋史を勉強した。その時に、中国の北に住んでいるまるで風のように中国に出たり入ったりしているモンゴル人を見たいと希望するようになったそうだ。また、『元朝秘史』をもとに書かれた小説家井上靖さんの『蒼き狼』という小説にモンゴル族が大人になれば狼になるという話が出てきて、“風”のような人たち、“狼”のような人たちに必ず会いたいと強く希望するようになったという。そこで、2年間勉強した早稲田大学をやめ、1978年に東京外国語大学モンゴル語科に入学した。ある日、在モンゴル日本大使館で派遣員を募集していると聞き、応募し、採用されたそうだ。1980年に、北京から汽車に乗って初めてウランバートルに着いたのがモンゴルとの出会いの始まりだった。1980年~1983年に派遣員に任命されてから、1990年に日本の外務省で外交官として入省し、1990年~1994年、2002年~2005年、2011年~2015 年、2018年~2021年に日本大使館に、モンゴルへ5回の任命で 計15年間勤めた経歴の持ち主である。林伸一郎さんは「外務省に勤めてから30年、そのうちの15年を在モンゴル日本国大使館で、10年を外務省の中国・ モンゴル課で直接モンゴルを担当することができ、25年にわたって外交という舞台でいつもモンゴルのそばにいることができた。本当に幸せな人間だと思っている。モンゴルが世界の中で独立し、北や南の大国に飲み込まれないで独立した一国として世界平和の安定に貢献しようとしている心意気が感じられてとても好きだ」と話していた。
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