モンゴルで撮影した動画は、東京都のラジオ体操プロジェクトの優秀賞に選ばれた
モンゴルで撮影した動画は、東京都のラジオ体操プロジェクトの優秀賞に選ばれた
20日、国際協力機構・JICAの青年海外協力隊員としてモンゴル北部オルホン県に派遣されている看護師中村秋子さんが、日本のラジオ体操の普及に努めている。現地で撮影した動画は、東京都のラジオ体操プロジェクトの優秀賞に選ばれた。中村さんは昨年十月からオルホン県の総合病院にあたる地域診断治療センターに勤務し、集中治療に携わる看護への助言や、看護技術の向上について担当している。モンゴルは経済成長に伴い、運動不足や食生活の多様化から生活習慣病対策の必要性が高まっている。病院スタッフから「誰でも簡単にできる健康体操を広めたい。」と相談され、ラジオ体操を取り入れることになったという。地元の役所や警察署、企業にも広まり、今後さらに住民を巻き込んで輪を広げようとしている。そんな中、東京都は来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、スポーツを親しむ習慣を広める「みんなでラジオ体操プロジェクト」を実施しており、その一環で動画を募集していた。中村さんは病院の医師、看護師、職員ら数十人に呼びかけ、民族衣装をまとい、遊牧民の移動式住居「ゲル」で体操する姿を撮影した。プロジェクトの表彰式が16日、東京都庁で行われ、一時帰国した中村さんはモンゴルの民族衣装「デール」を着て出席した。最優秀賞に次ぐ優秀賞の表彰を受け、中村さんは「今後も病院での指導のほか、様々な形でモンゴルに貢献したい。」と話している。
再生回数: 763
Tweet