QRコードの使用回数は9月に40万回に達する見込み
QRコードの使用回数は9月に40万回に達する見込み
モンゴルの小売店や飲食店でレジの横にQRコードを使用する店舗が増えてきた。決済回数は毎月伸びており、9月は40万回に達する見込みだ。スマートフォンの保有率が高まっており、これまで普及してきたデビットカードからの置き換えが進みつつある。現金はあまり使わず、銀行のデビットカード中心だったが、1年ほど前にモンゴル貿易開発銀行が運営する「TDBペイ」の利用を始めた。今ではQRコードがある店では、手間の少ないスマホ決済ばかり使われており、20代から30代の客の利用が増えているとのこと。モンゴル通信規制委員会によると、2018年末時点のスマホ普及台数は約420万台である。1台の価格が安い物だと日本円で約5千円で、無料でWi-Fiを利用できる店舗も多い。店舗に貼っているのはモンゴルのスマホ決済サービス「Qペイ」のQRコードを印刷したステッカーだ。2017年に始まって、現在は全国10万店舗に広がっている。モンゴル最大の個人向け銀行「ハーン銀行」など大半の銀行や携帯電話会社などがこの仕組みで、それぞれ独自にサービスを運営している。従来型携帯電話による電子送金の仕組みはあるものの、複雑な操作が必要なため利用者は若い人にほぼ限られていた。クレジットカードも普及しておらず、国民の多くがデビットカードを使っている。デビットカードの決済端末の設置費用は小売店の大きな負担になっていた。QRコードを利用したスマホ決済は、店にステッカーを貼り、消費者がスマホをかざすだけなので簡単だ。このため、売り上げが少ない地方を中心に広がっているという。2017年にモンゴル初のサービスを始めたTDBは、2020年にもサービスを改良して映画のチケットなどを買えるようにするなど使い勝手を高めるとのこと。
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