トナカイ頭数が増加している
トナカイ頭数が増加している
全国的にトナカイ頭数が2396頭に増加したのを記念し、モンゴル国大統領後援の下で「ツァータン族の祭り・2000頭トナカイの祭り」をフブスグル県ツァガーンヌール郡で8月16~17日に開催した。ツァータン族の文化、伝統を国民に宣伝し、トナカイ酪農場促進を目的とする同祭りの開会式にジャニムハン・サウレ食糧・農牧業・軽工業副大臣が参加した。2006年度末では家畜統計によりトナカイ頭数は814頭しかなかった。なお、2018年度末では85ツァータン族世帯が2396頭のトナカイを数え、頭数が3倍にも伸びている。「ツァータン族の祭り・2000頭トナカイの祭り」には西と東タイガのツァータン族が1200頭のトナカイと参加し、習慣と伝統文化を宣伝した。祭りの際、モンゴル、トゥヴァの相撲、雄トナカイと子トナカイの競走、トナカイのポロ、ツァータン族の民謡、舞踊、民族ゲームなどが披露され、国内外の5000人余りの観光客が観賞した。この際、フブスグル県の食糧農牧業局と動物病院がトナカイの診査を行い、統計調査も実施した。フブスグル県ツァガーンヌール郡の人口は2000人余りだ。その内の755人がトゥヴァ族で339人が西と東タイガでトナカイを飼育しながら暮らし、国から年金を受け取っているのだ。モンゴルはツァータン族の生活水準の向上に注目し、段階的な対策を取ってきた。例えば、2007年に政府は、「トナカイ酪農場の復活とツァータン族の生活向上計画」を実施した。なお、2013年に「ツァータン族の福祉向上決議」を採択し、ツァータン族の成人に最低賃金額を100%、児童には最低賃金の5割に引き合う年金を供与している。また、2009年にツァータン族の品種、遺伝改善に向けて国家予算からロシアのトゥヴァ国から12頭のトナカイを輸入した。2014年にトルコ国際協力調整庁(TIKA)と協力し、19頭のトナカイを購入し、フブスグル県の西と東タイガの住民に引き渡した。これらの対策結果、ツァータン族の収入が増え、トナカイの血縁が遠くなり、生産性が向上し、頭数も増えている。
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