北海道総合商事は、温室野菜工場をモンゴルに輸出する
北海道総合商事は、温室野菜工場をモンゴルに輸出する
日本の北海道、札幌市の北海道総合商事は、温室野菜工場をモンゴルに輸出する。寒冷地用野菜ハウスのホッコウ社と組み、現地企業に工場の資材を供給し、野菜の栽培技術を指導する。今後2、3年で12億円程度の収益を見込んでいる。工場の敷地面積は6ヘクタールで、モンゴルの企業、グリーンヤード社と契約を結んだ。9月までにウランバートルに敷地面積1000平方メートル規模の温室野菜工場を建設する。試験運転を経て、2、3年以内に6ヘクタールまで拡大する。栽培品目は葉物野菜やトマト、キュウリなどが中心で、6ヘクタールで年間3000トン以上の野菜が生産できる。8月には現地企業の社員をホッコウ社関連の農業生産法人アド・ワン・ファームに招き、野菜栽培や農業経営を指導する。現地企業による一連の事業投資額は約30億円になるが、両社はその4割にあたる12億円程度の収益を得る。モンゴル国土の9割を砂漠が占め、冬場の気温は氷点下20度から40度まで下がる。このため、市場に出回る野菜の大半は中国や韓国からの輸入品である。断熱性に優れ、生産量の高い温室野菜工場ができれば、野菜を安定的に供給できる。モンゴルの豊富な鉱山資源を暖房に利用するため、運用コストも低く済むという。北海道総合商事はロシアやべトナムにも温室野菜工場を輸出しているが、2017年にモンゴル側から打診があり、1年間の事前調査を経て、今回の契約に至った。
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