モンゴルの医師ら２人が佐賀県を訪れた

Odgerel 2018-04-12 07:04

社会

モンゴルの医師ら２人が佐賀県を訪れた

ウイルス性肝炎の感染率が世界的に高く、対応策を模索するモンゴルの医師ら２人が2日から6日まで佐賀県を訪れ、佐賀県の検査・治療体制や行政機関の取り組みを視察した。モンゴル特に地方では、ウイルス検査の啓発や家庭医の技術力向上などに課題がある。視察に協力した佐賀大学医学部附属病院肝疾患センターは、蓄積してきたノウハウの提供を約束した。アジアやアフリカで医療ボランティアを続ける旧佐賀医科大の香月武名誉教授が現地のロータリークラブから肝疾患対策に関する相談を受けたことがきっかけであった。昨年の秋、香月名誉教授らが聞き取り調査に出向いたのに続き、「進歩的な佐賀にぜひ来たい」との声を受け、佐賀県長崎地区のロータリークラブが協力した。3日には、モンゴルの厚生労働省とともに肝炎対策を行う公衆衛生の医師、アユルザナさんとウランバートルのロータリークラブメンバーのバーサンビャンバーさんが佐賀大学附属病院の院長を表敬訪問した。医療機器の精度が低いことや一般の国民にウイルス検査や治療の必要性を伝える方法が確立されていないなどの課題を挙げ、協力を求めた。