安心・安全ウランバートルの都市計画
「安心・安全ウランバートルの都市計画」という講演会が開かれた
10月25日、モンゴル日本人材開発センターで、日本から学ぶウランバートル市の都市開発をテーマにした「安心・安全ウランバートルの都市計画」という講演会が開かれた。この席で、JICAモンゴル事務所の建築耐震評価計画担当D.オドバヤル氏、都市開発実施能力向上プロジェクト副総括の佐々木理恵子氏、さらに日本の警察庁の関係者、在モンゴル日本国大使館二等書記官の齊藤治己氏らが講演した。同講演にモンゴルの都市開発学部で学んでいる学生や関連省庁の代表者たち 約150人が参加した。1960年代の日本の都市開発、そして現在の交通安全対策などから、ウランバートル市における次世代の都市づくりのヒントを与えることを目的に行われた。道路交通安全に関して講演を行った齊藤治己氏は、東京都内で実施中の「ZONE30」プロジェクトを紹介した。これはアパート団地内通行路で 時速30キロメートルの速度制限を設ける自治体の取組みで、モンゴルでも住宅団地やゲル地区などで実施すれば、交通安全、事故防止のための対策として有意義だ。齊藤氏は 警察と行政、市民が一体となって取組む街づくりを呼びかけた。「コンパクト・シティ」をテーマに講演した佐々木副長は、年々拡大しているゲル地区のインフラ整備よりも、ウランバートル市への人口集中を抑えることと、街づくりの間違った対策による経済、社会、環境コストの削減を訴えた。また、モンゴルの司法環境に関して「まだ社会主義時代のやりかたが引き継がれているところもあって、困難にぶつかっている。司法環境の改善を対象にJICAからも支持していく。」と述べた。同会場で開催中の国際巡回展「ストラグリング・シティーズ」は11月4日まで続いた。
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