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「書道」


Guatsetseg 2016-02-28 11:02

「書道」

  書道は、その国の文化や伝統を表すものだ。モンゴルは、現在はキリル文字を採用しているが、伝統的な縦文字も存在する。モンゴルの書道は、13世紀ごろモンゴル縦文字が起こったときに生まれたと言われている。「チンギスの石の碑文」が、モンゴル縦文字による初めての記念碑だとされている。研究者らはこの碑文について「天地や陰陽の関係、尊敬のルール、字間や行間の取り方が素晴らしい」と評価している。

 モンゴル書道は約1000年の中で、使用目的や条件によりさまざまな種類に分かれて発展してきた。現在分かっているだけで20種類ほどあり、書道の種類からその国の特徴だけでなく個人の内面も分かる。

 縦文字は、チンギスハーンの大臣タタトゥンガーという人が、ウイグル文字を基にして発明したと言われる。この縦文字は、13世紀に発明されてから1946年までの約750年間、公式な文字として使われてきた。1946年からはキリル文字が公式な文字として使われているが、首相や大統領をはじめとする全ての省の大臣らの印は、モンゴル縦文字で作られている。賞状や個人用の印にもモンゴル縦文字が使われることが多く、国民全体が縦文字を大切にしていることがよく分かる。

 モンゴル縦文字は、上から下まで切らずに繋げて書かれる。そのため、書き方やデザインの面でとても美しく、書家の構想さえあれば、可能性が限られるということはない。モンゴル書道は、中国や日本と同じく毛筆を使用する。文字は発音文字で、7つの母音と19の子音がある。また、語頭、語中、語尾によって同じ文字でも書き方が異なる。また、書き方は縦書きだが、日本とは異なり左から右に書いていく。モンゴル民族独自の造形技術が高く評価され、2013年、無形文化遺産に登録された。

 モンゴル書道は、ただ綺麗に書けば良いというわけではない。公的文書の場合は、すべての字をきちんと書く必要があるが、告訴状の場合は怒りを表すため、文字の書き方を変えていたようだ。また、文字の色を使い分けて感情を表すこともあったという。例えば、親書は黒、祝賀は赤、悲しみは青い線を引いた紙に書いて、青い印を押す、といった具合だ。このように、文字の上手さを表現するだけでなく、隠れた意思を伝えることもできるモンゴル書道は、他の国の書道とは異なっているのだ。

 書道はその国の特徴だけでなく、個人の内面が表れる。毛筆で書くことは、我慢強さを養う良い訓練だ。モンゴルでは6年前から、大統領の命により、毎年5月の初めの日曜日を「民族文字の日」として祝っている。伝統としての民族文字を復興させ、後世に語り継いでいくために様々な活動が行われている。モンゴル縦文字を保護し、世界に発信するため、国内でさまざまなイベントが行われている。民族文字の日には、全国で書道コンクールが開催される。民族文字の日には、民族図書館や各県の博物館に保存されているモンゴル縦文字で書かれた珍しい本の展示会が開かれる。また、チンギスハーン広場では、「みんなでモンゴル縦文字を使おう」という活動が行われる。モンゴル縦文字オリンピアードの優勝者たちが招待され、参加者に縦文字を教え、自身がどのように縦文字を習ったかを説明し、縦文字を習う意義などについて語ったりする。

 モンゴル縦文字の普及や啓蒙のため、1995年から2005年、「モンゴル縦文字の民族プロジェクト」が開催された。2008年からは第二弾が実施されている。縦文字を新しい世代に受け継ぐため、一般の学校でもモンゴル縦文字を教えている。4年前からは、中学や高校、大学の卒業証書をモンゴル縦文字とキリル文字で作成するようになった。

  モンゴル縦文字は芸術性が高く、現代でも発展を続けている。すべての資料をモンゴル縦文字で作る基準も確立された。もうすぐ、国立機関の公式資料は全て縦文字になる。モンゴル縦文字が国家の公式文字になる日は近い。

 

 

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